00:03
ウズベク時間 20:03 |
関空離陸、タシケント(5,707km)へ。関空からイスラエル、トルコへ行く2ツアー団体が同乗した。 |
00:45 |
日本海から韓国通過、時速742km、高度10,300m、イヤホン配布。 |
00:55 |
ドリンクサービス、おつまみは塩ピーナツ、ビールは日本製、赤ワインは甘すぎるウズベク産、プラスチックながらちゃんとワイングラスに注ぐ。食事のメニューはビーフシチューとマッシュポテトまたは鰻丼、いずれも生サラダ、小エビフライとカニ、パンケーキ付き。鰻丼はご飯の炊き具合、焼き加減、タレとも鰻屋で出される状態で、これまでの各エアライン機内食で最高の味だった。 |
02:15 |
やっとぬるいお茶。 |
04:15 |
タシケント着、バスでターミナルビル。「出入国管理」「搭乗手続カウンター」と日本語表示があり、乗継手続場所は英語・日本語・ロシア語・ウズベク語(キリル文字)の4カ国語表示、中に入ると英語案内文字の上に手書きで「レストラン、搭乗関交台(?)、民族の記念品、待合室」と添え書きしてある。 |
05:10 |
乗継券を配り、2階待合室からパスポートコントロールに。窓口は女性係官1人だけ。次々にウズベク人が割込み、我々の通過に40分かかる。次いでセキュリティチェック、金属探知ゲートが敏感すぎてほとんど全員がボディーチェックを受ける。タシケントはユーラシア大陸のハブ空港で24時間営業、国際線55路線とウズベク国内線11路線が発着する。 |
06:00 |
バスで搭乗タラップへ。やっと明るくなり快晴の朝を迎えた。気温17℃。 |
06:05 |
ボーイング757ー200型機に搭乗、左右3席ずつの中型機。 |
06:23 |
日の出、ジュース・コーラ・水サービス。走り出したが、タクシ—ウェーも滑走路もヒビだらけ。アスファルトで埋めてあるが、ヒビの間から草が伸びている。 |
06:39 |
離陸、朝日を正面に飛びたち高度10,000mで北上。 |
07:00 |
朝食、パン、チーズ、胡瓜とトマトにハムソーセージ、ケーキ、ジュース。牧草地、緑の林、沼地が見える。 |
07:30 |
キルギスタンの首都ビシケクのマナス国際空港に着陸。空港全体に灰色のC130型輸送機ほかUS Air Forceと表示された大型軍用機が多数駐機している。米軍基地と共用なのだ。 |
07:50 |
パスポート・コントロール、表示はキルギス語、英語、ロシア語の順。 |
08:40 |
バスで出発、気温24℃、湿度34%。ガイドはソヴェートベク君(キルギス国立大学卒、日本センター修了_、運転手はムフタール、バディム両君。周辺はキャベツと畑、牧草地、乗馬の牧夫が通る。 |
11:15 |
博物館に入り、3階の紀元前100万年の考古学地図から見学する。突厥時代に戦死者の墓の上に乗せたバウバウ石、当時から北部は遊牧民、南部は定住農耕民だった。紀元前1世紀のブロンズ農機具、紀元前2世紀の銅腕輪、ワイン容器、馬具、4世紀の女性ミイラ、5世紀の武器等々。イスラム寺院のミナレット、監視塔、灯台を兼ねたタワー、地下水の土管もある。三蔵法師時代の仏教寺院からの発掘品、水や食料を冷やして保存するフンという大壺、馬乳酒醸造具、絨毯織りの状況を示す人形、民族楽器コムスも。
2階にはまだレーニンのブロンズ像や絵巻が展示され、世界各国語で出版されたレーニンの図書があった。近くこれら展示物を他へ移し、考古学展示品を2階に拡張することになっている。 |
12:10 |
館外に出て、国会議事堂に向かって右手を高くかざすレーニン像を見る。国会は一院制で定数94人、5年ごとに選挙が行われ、80%が与党という。隣の旧秘密警察の建物は中央アジア・アメリカン大学になっており、年2,500ドルの授業料で講義は全て英語で行われる。 |
12:35 |
カピタン・ネモ(軍人の名前)というレストランで昼食。キルギス風サラダ、豆のスープ、中央アジア式ピラフ、白黒パン、チャイ(紅茶)。ビールは2ソム。 |
13:40 |
出発、ホテルへ。日差しが強いが木陰は凌ぎやすい。気温30℃、湿度40%。モスクワ通に左折すると、トロリーバスが走っている。 |
14:00 |
ホテル・ドストークに着く。ソビエト時代の高官専用で最高級ホテルとされ外観は堂々たるもの。しかし設備は老朽化していて特に水回りは故障だらけ。バスタブも洗面台も排水栓がない。洗面台は前傾していて水があふれる。石鹸は不快な香りだ。館内のサービス案内、便箋封筒、「ドントディスターブ」のカード、ルームサービスメニュー、館内電話番号案内何一つない。
旧ソ連方式で各階エレベーターホールのそばにフロアレディー室があるが、役に立たない。室内にフルーツバスケット(バナナ、桃、リンゴ、オレンジ各2個、ブドウ1房)が置いてあるのが救いだ。これでは、独立後進出した欧米の5星ホテルに客を奪われるのも無理はない。 |
14:20 |
ホテル発、約20分でアラメイン・バザールを見る。かなり広く、野菜、肉、食料品から衣類、学用品、はては工具、中古モートルまで何でもある。フルーツ売場の目玉商品の葡萄は甘い香りが漂い、蜜蜂がいっぱいたかっている。1kg当たり40〜50ソム、リンゴ10〜15ソム、桃75ソム、野菜は1kg当たりジャガイモ0.15〜15ソム、トマト5〜10ソム、人参0.13〜2ソム、ナンやパンに使う小麦粉が何種類かあり、粉製品ではパスタが33〜35ソム、その他に草箒1本70〜80ソム、琺瑯シチュー鍋400〜580ソム、紅茶ヤカン140〜180ソム、靴は中国かトルコ製で50〜100ソム、しゃれた女性ブーツ550ソムなど。肉はブロック売りで、鳥が高く、羊、牛の順、豚は見当たらなかったが、ここのイスラム教徒はあれば豚肉でも食べるそうだ。 |
15:25 |
ホテルに戻ってから、キルギス国立大学の日本センター(人材開発センター)を訪問。センター職員は20人、うち日本人は8人。JICAスタッフも来ている。所長は愛知万博で中央アジアコリドールの責任者だった人。 |