協会の活動状況・会員からの寄稿


九谷焼 朝蔵五十吉深香陶窯で
ウズベキスタン陶器と九谷焼のコラボ作品展
 現代九谷焼を代表する「浅蔵五十吉深香陶窯」のギャラリーで、11月16日から27日まで「シルクロード青の魅力 ウズベキスタン陶器と五十吉『絆』展」が開かれました。
 九谷焼とウズベキスタンの陶器とのご縁は、今から17年前、当時駐ウズベキスタン日本大使であった孫崎享氏(小松市出身)の紹介で、リシタンの陶芸家ナジロフさんが浅蔵五十吉氏の工房で5ヶ月間の研修をしたことに始まります。今回の展覧会には、そのナジロフさんが当時同工房で九谷の土で形造り、色づけした九谷焼の作品の展示と、昨年秋「平城遷都1300年祭」参加のため来日した、ウズベキスタンの工芸家の一人リシタン焼のルスタム・ウスマノフさんの作品が飾られれていました。
 ギャラリーに一歩足を踏み入れると、あのウズベキスタンの空、モスクのタイルを思わせる「青」「青」「青」の色彩に目を奪われます。その中に点在する可憐な赤が効果的です。大・小のお皿、茶碗にスキマなく描かれているイスラム独特の文様、そしていつも不思議に思うユーモラスな顔つきの魚。
 五十吉氏の後を継がれるお嬢様のブログによると、週末の雨の天気の中でも訪れる人が多く、海外からのお客様もいらしたとか。みな口々に「青が綺麗!」とおっしゃっているそうです。
 この展覧会を通して、ウズベキスタンと九谷がまた強い「絆」で結ばれたようです。
(注)ナジロフさん甥御さんのディヨールさんは、昨秋NHK BS1の番組「輝け サマルカンドブルー」でサマルカンドのモスクのブルータイル作りの秘伝の技法の後継者になるための修行をする姿が放映されました。
(寄稿者:永峯(事務局))
2011年12月17日(誤植訂正)

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