報告「日本・ウズベキスタン ビジネスフォーラム 2009」
11月9日(月)〜11日(水)、タシケントにて「日本・ウズベキスタン ビジネスフォーラム 2009」が開かれました。
次の報告書はウズベキスタン商工会議所でシニアボランティアとしてご活躍の山本勝さんから頂いた報告の抜粋です。
* 初日は視察で、下記5か所を見学しました。
イ)通信情報庁
ロ)電気メーカー Foton 社電子部品工場
ハ)ガラス製品メーカー Onics 社工場
ニ)タシケントトラクター社工場
ホ)タシケント熱供給・火力発電所
イ)を除き、どこも設備が共通的に更新時期を過ぎた長期間の設備稼働で老朽化しており、そのメンテナンスは評価できるものの効率には問題があるというのが参加者のほぼ一致した感想でした。
* 2日目は双方のプレゼンテーション・報告で、ウズベク側からは Navoi 自由経済特区の進展が積極的に広報され、日本企業の進出に対する強い期待が表明されました。日本側からは下記の報告に焦点が置かれました。
イ)サマルカンドのいすずバス、トラック生産の順調な発展
ロ)タシケント熱・電力併給施設の JICA 円借款を通じた技術協力
ハ)エネルギー、地下資源開発、環境問題への技術協力
製造業分野ではウズベク側発表で、医薬品の生産能力が需要を大幅に下回っており、特に日本の製薬業界からの企業進出に期待するとのアピールが行われました。小生自身も加齢から生じる生活習慣病治療の現地でのフォローに関して医薬品不足は強く感じており、ウズベクのこのアピールは的を射ていると感じました。
日本側フォーラム参加者(約40名ほど)は2日目平岡大使公邸でのレセプションに出席しました。冒頭平岡大使は挨拶の中で世界不況の中でウズベキスタンがその影響を最小限に抑え、経済成長を継続している点は評価すべきであること、Navoi 特区の発展は自分自身見て確かなものであると確認しており、韓国などが積極的に進出しているので、日本企業も用地がなくなってしまわないうちにタイミング良い意思決定の必要があると強調されました。
フォーラム事務局を担当された ROTOBO(ロシア NIS 貿易会)輪島調査役にフォーラム終了後当所(ウズベキスタン商工会議所)においでいただき、当所グループ(傘下の子会社 IBDA:International Business Development Agency …ビジネスインフラ作りを当所の方針に沿って推進する業務を担当)と ROTOBO が実質業務を行う「日ウ投資環境整備ネットワーク」との SME 分野での協力の可能性について話し合いを行いました。
(寄稿者:山本 勝(ウズベキスタン商工会議所))
2009年12月31日(新規掲載)
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