7月の初旬から続くチッラ(ウズベキスタンで最も暑いと言われる時期)が過ぎたばかりのこの頃、8月7日にウズベキスタン日本センターに隣接する日本庭園で夏のお茶会を行いました。
日本の抹茶とは違いますが、ウズベキスタンにもお茶を楽しむ文化があり、家庭でもよくお茶を飲みます。同じような文化を持つ日本の「茶道」についても興味が高いようです。
8月7日は日本の旧暦での「七夕」。七夕のお祝いと、4月末から当センターの茶道教室に通う生徒さんたちの披露の場を兼ねて行いました。
「もっとゆっくり歩いて!」現地講師エカテリーナさんの厳しい指導のもと、受講生たちはこの日のために一生懸命練習を重ねてきました。また、当日の午前中も畳の上で一動作一動作、歩きの確認をしていました。
今回、お茶会の席に欠かせない「掛け軸」として、書道教室現地講師ガヤネさんの手による『真夏』と書かれた夏の句を飾りました。
また、以前貴協会から頂きました打ち掛け着物も展示をして、会場がより一層華やかな雰囲気になりました。
浴衣に身を包んだ受講生たちは、人前でお茶を立てるのが初めてとは思えないほど堂々としていました。また、正座に慣れない参加者たちも、お茶を待つ間こそ足を崩して見ていましたが、始まりと終わりの挨拶は作法にしたがって、きちんと正座でお辞儀をしていました。お茶会の終わりには七夕についての説明を行い、受付時に配布した短冊へそれぞれの願いやお茶会の感想を書いて笹に飾ってもらいました。2時間半にわたって催されたお茶会の間、センターで公募した参加者・招待客を含め、50名ほどがお茶を楽しみました。
参加者からは「こんな雰囲気の中でお茶が飲め、とても楽しい日でした。」とのコメントをいただきました。また、お茶を立てた受講生たちも「緊張したけど楽しかった。またお茶会をしたい。」と声をはずませていました。ウズベク人の本番の強さには改めて感心させられます。
今回の催しのように、現地の人たち自らが活躍できる場をどんどん提供し、この地での恒例イベントとなるよう、これからも協力していきたいと思います。
(寄稿者:青年海外協力隊/青少年活動 永田麻美子) |