■□■ 2つの異文化交流《食物編》
日本 ←→ ウズベキスタン ■□■
春まだ浅い2月と3月、料理を通してウズベキスタンと日本の文化紹介が行われました。
1 港北ラウンジ「世界の料理」
毎年横浜交流ラウンジで同ラウンジの日本語学習者、大使館・外国関係諸団体からの参加者で行われるイベント「世界の料理」が、今年は2月22日(日)、12カ国13ブースの外国料理、日本人出席者48名をもって開催されました。
昨年からウズベキスタンはレクチャー及びお祭りに招待され、今回は料理で参加をしました。ただし条件が「各自家庭で5〜10人分を作って持って行く。しかも会場では温めたりできない。」ため、作り立てをいただくウズベキスタン料理を考えると「ウ〜ン?」でした。ところがお願いしたナシバさん(=サマルさんの奥さん)は「大丈夫です!」と頼もしい返事を頂き、「ノーリン(脚注1)」を用意して頂きました。
ウズベキスタン以外ではインドネシアやブラジル、ポルトガル、マダガスカルなどなど……。12カ国の家庭料理が並びました。
その中には食べたことのある料理、「へぇ〜っ?」と初めて見る料理も数々。
参加者は各国テーブルを回り、味見してゆきます。クミンシード中心のウズベク料理はどうかしらと心配でしたが、違和感なく受け入れていただけたようです。
すべての料理は30分で参加者の胃袋の中に。「今年はなくなるのが早かったーぁ!!」とスタッフのうれしい悲鳴が聞こえました。ナシバさんも各国の料理を味見しながら、皆さんと仲良く会話が弾んでいました。ちなみに彼女のお気に入りは「ブラジルの鶏肉団子の揚げ物」。苦手はホット(=辛い)なカレー類。
ウズベクの料理は、簡単そうですべて手作りなので時間がかかります。前夜2時ごろまでかかった(食べ時を考えて遅く作り始めた)ナシバさん。ご苦労様でした。
脚注1:日本の麺より薄く歯ごたえのある麺を、ゆでて細かく刻んだ牛肉と混ぜ合わせ、塩・クミンシードで味付けをするというシンプルなパスタ料理。
(事務局:永峯 和恵)
2 オイーラの会:大使館ご婦人と料理教室で「海苔巻き作り」
ひな祭りの翌日になってしまいましたが、この季節日本で良く作られるお寿司の中から、今回は海苔巻きを作る事にしました。
経費節約のため材料は各自家にある物を持ち寄り、お米、野菜など最小限の物を購入しました。かんぴょう、しいたけなど時間のかかるものは家で調理してきましたが、高野豆腐は出汁から煮て、それが仕上がる間に卵を焼いたりして他の具の準備をしました。
お米を量る計量カップが無いため、ご飯が少し硬めになったりと、少々のアクシデントはありましたが、どうやら巻く段階にまでこぎつけました。
金尾さんの指導で、大使館の奥様方は順番に何本ずつかの海苔巻きをとても上手に作り、20本ほどの中巻きが出来上がりました。
あとは豆腐、油揚げ、きのこの味噌汁。ウズベクの人は子供も皆お味噌汁がとても好きなようです。出来上がった海苔巻きをきれいに盛り付け、皆で美味しくいただきました。
今回はウズベキスタン大使館ご婦人6名、子供3名。協会より4名(脚注2)の参加でした。
また、今回は大使館職員のご自宅キッチンをお借りしましたが、常に活動の場所が無いため思うような活動が出来ない事が残念です。
脚注2(敬称略、五十音順):石塚、岩崎、金尾、林
(オイーラの会:石塚 美代)
2009年4月25日(掲載)
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