平山コレクション展
「悠久なるシルクロード〜ウズベキスタン陶器の魅力」
同展は(財)かながわ国際交流財団主催のもとに湘南国際センターで9月1日〜12月2日まで開催されました。会場には平山郁夫氏によってウズベキスタン各地(タシケント、ヒヴァ、サマルカンド、ギジュドワン、リシュタン、アンディジャン)から集められた60数点の現代陶芸家達による大皿・壷・鉢が並べられ色・模様などもあざやかに力強く各地の特色を競っていました。
10月21日(日)には元ウズベキスタン大使孫崎亨氏による講演「シルクロード文化交流セミナー:ウズベキスタン陶器の魅力を語る〜中央アジアの歴史と陶芸〜」が行なわれ会場では100人余りの聴衆が熱心に孫崎氏の話に聴き入りました。
シルクロードの中継地として繁栄したウズベキスタンは旧ソ連が崩壊すると経済的困難から陶芸活動の継続が困難になり、陶芸家達が陶芸から去っていきました。孫崎氏が1993年に大使としてウズベキスタンに赴任された時、日本政府から文化使節が派遣され、その団長であった平山郁夫先生に伝統ある陶芸が消滅しつつあることをお話しすると、平山氏は即座に購入資金を孫崎氏に預けられました。この資金が崩壊しつつあるウズベキスタンの陶芸活動を支え、今日では彼の地の陶芸家達と九谷焼の作家達との交流に発展し双方の技法に影響しあうまでになったと言うことです。
お話の中で、ギジュドワンの陶芸家を探したが見つからず通り過ぎ、ブハラ観光をした際ガイドに話すと「知っている。」というのでまた引き返し探し当てたと言うくだりは、まるで推理小説を読むように胸が高鳴りました。
(永峯 和恵)
2008年02月16日(掲載)
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