協会の活動状況・会員からの寄稿
SYMPOSIUM_3

アメリカ・イスラム・中国  新政権の日本外交を語る
9・11から5年——激動の国際情勢を多角的に分析


 それは、もともとヨーロッパの人、フランスなり、英国なりにいた人たちが“自分は監視される対象の人間ではない”と思っているからそうなる、ということでしょうか?

西川 そういうことも大きいと思います。つまり「治安の悪化は移民問題などからきている」と、だから「政府のやり方はまだ生ぬるい」という声がどんどん大きくなるわけです。
 この移民対策問題と監視社会というのは、9・11 以降のヨーロッパの大きな特徴のひとつになっています。また、そういう意味では確かにアメリカはテロとの戦いでは乱暴だったし、それでフランスなどはハラハラしたり反対したりしながらやってきたわけですが、その一方でヨーロッパは“アメリカと一緒にやって行かざるを得なかった”というのも現実的な受け止め方です。


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2006年12月16日(掲載)
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