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ウズベキスタン東部で流血伴う悲惨な騒乱事件
−カリモフ大統領は鎮圧を宣言したが、緊張は続く−

ウズベキスタン東部のアンディジャン市で 5 月中旬、反政府グループによる騒乱が起きました。

外国メディアや日本の新聞報道によると、カリモフ大統領が軍や治安部隊を出動させて鎮圧したものの、武力鎮圧によって、犠牲者の数は、ウズベク検察当局が公表した 169 人の死亡よりもはるかに多い模様で、ウズベクの非公認野党の「自由農民」党首のヒドヤトラ氏は、ロシアのイズベスチア紙の取材に対して、アンディジャン市で 542 人、キルギス国境近くのパフタアバド市で 203 人、合計で少なくとも 745 人にのぼる、と言っています。

メディアの報道では、カリモフ大統領は記者会見で、イスラム過激派による反政府運動で、イスラム法による国家樹立をめざした動きだ、と述べていますが、専門家は、中央アジアに広がっている民主化を求める動きと無縁ではない、との見方でいます。

また、ロシアの新聞「独立新聞」の報道では、 5 月 18 日現在、新たな流血を恐れて国外脱出を図るウズベク人約 1 万人がキルギスとの国境沿いに移動している、とすると同時に、緊張状態がまだ続いている、と報じています。

日本に来ている留学生の間でも動揺がありますが、首都タシケントから来ている留学生らは「家族との電話連絡で首都は東部から遠く離れていることもあるが、平穏で、ほとんど問題がない」という話です。
 
2005年5月20日(掲載)
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