協会の活動状況・会員からの寄稿


2005 ウズベキスタン文化交流展
ー 国際都市横浜「みなとみらい」で開催 ー
心揺さぶる「感動の講演会」「刺激的シンポジウム」

12 日土曜日、この日は私たちが期待する文化交流展のメインのイベントの開催のスタートの日です。最初のイベントは嶌信彦さん(ジャーナリスト・当協会長)による「シルクロードの日本人伝説・ナボイ劇場建設秘話」の講演、引き続いて「シルクロードで働く青年/シニアのボランティア」のシンポジウム。

講演会の受付が 40 分前から始まるも入場者はまばら、15 分前になっても空席が目立つ「心配」とスタッフと顔を見合す。しかし心配は無用でした 5 分前参加者がドッと会場に押し寄せる、会場の席は埋め尽くされスタッフに笑顔がこぼれました。

そして嶌さんの講演が始まりました。大きな歯切れの良い声、分かり易い言葉で聴衆に語り始めました。ナボイ劇場の建設の秘話や抑留者の生活のドラマに次第に聴衆の目と耳は嶌さんに釘づけとなりました。

劇場建設の秘話、抑留者の生活実情、望郷の想い、ウズベキスタンの人々との触れ合い。このような話が 60 年前遠い異国の地であったのか…。

胸が締め付けられ、目頭を熱くし多くの方々がハンカチを取り出し溢れる涙を拭いました。
感動の余韻に浸る中、ナボイ劇場建設を指揮された永田隊長らが登場され、嶌さんとの半世紀以上前の当時を振り返ってのトークが始まりました。

若くして重い責任体験をされ、年を重ねた永田さんの語りは一言一言とても深みと重みを感じ「伝説が今蘇えった」感がありました。

約一時間半の講演会と対談が終了し、しばしの休憩のあと中央アジアで青年海外協力隊として活動された方の体験談と留学生を交えたシンポジウムと進みました。

現地での思いもよらない体験談、海外協力隊の方の志、現地の人に対する思いや日本に来ている留学生の方々に期待することなど包み隠さず、感じたことを率直に話されたように思います。

祖国のことを明確に分析し、国づくりには何よりも教育が大事であることを話し、自分はそれに携わることを熱望していると語る留学生の祖国を思う気持ちや信念に強く心を打たれました。

▽講演会・シンポジウムに参加されたご婦人よりメールを頂戴いたしました。

ナボイ劇場の話はとても感銘を受けました。嶌さんの話術に引き込まれてしまいましたが、戦後の混乱期に越境してなお、人として凜とした足跡誇らしいですね。ウズベキスタンと日本とは戦争はしていないとあらためて感じました。

シンポジウムを聞いて 5 人の彼らの国際性や社会性に自分自身大打撃をくらいました。「私も何かしたい」「このままでいいのか…」。迷子の心境です。体の中から揺さぶられた感じです。刺激的な人々の考え方にふれ、自分自身の革命も必要ではなんて思ったりしています。

交流パーティーには残念ながら参加できませんが、このように出来る活動を行い、参加・体験することが国際交流の原点という気がいたしました。

寄稿者:大平 淳二郎
 
2005年4月27日(掲載)
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