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「ウズベキスタン文化交流展」閉会の辞
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日本ウズベキスタン協会の方々が、次回の文化交流展の会場として
JICA 横浜国際センターの下見にいらしたのは昨年の夏でした。初めて東京以外での開催をご検討されたとのことで、横浜開催を決断されたのも広い地域でより多くの人々にウズベキスタンのことを紹介したいという協会の方々の強い思いからだったと推察します。
JICA としても、様々な国々の状況や日本の行っている国際協力について広く地域市民の方々に知っていただける機会をできるだけ多く持ちたいと考えておりましたので、本イベントの当センターでの開催は大変よい機会であったと思います。
展示においては、萩野矢先生をはじめとする方々の写真に見るウズベキスタンの美しい寺院や風景、織物や民族衣装の見事さにため息が止まりませんでした。また、大地震で倒壊しなかった数少ない建物であり、姿も壮麗なナボイ劇場を大切に思うウズベキスタンの人々が抑留されながら建設に従事した日本兵の方々の勤勉さを語り継ぎ、銘板には「この劇場は…日本の市民によって建てられた」と記して讃えていることを知り、この事実はより多くの日本人に知られるべきだと感じ入りました。
仕事柄、日本のボランティアが現地で活躍していることやウズベキスタンから日本へ学びに来る研修員の存在は承知しておりましたが、日本人が現地で受け入れられ、また研修員が「日本に学ぼう」とする彼らの思いの根源には、かつてナボイ劇場建設に携わった日本人に対する敬意があったと考えられます。
こうした日本とウズベキスタンとのつながりについて初めて知る機会となり、私自身目が開かれた思いがしております。
最後に、今後も文化交流展等を通じてより多くの方々にウズベキスタンの魅力を知っていただけるよう、貴会のますますのご活躍、ご発展をお祈り申し上げます。 |
独立行政法人国際協力機構
横浜国際センター連携促進チーム
チーム長 竹内智子 |
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2005年4月27日(掲載) |
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